The wisdom of Himalayas
Ayodhya Crystal
ABOUT HIMALAYAN QUARTZ FROM NORTH INDIA
北インド産ヒマラヤ水晶について
Manikaran Parvati Valley Himachal Pradesh India
ヒマラヤ山脈はインド、ネパール、ブータン、パキスタン、中国(チベット)の5つの国にまたがる、世界で最も大きな山脈です。今から約5000年前、インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突によって生まれました。
ヒマラヤの各地で水晶は産出されますが、私たちは北インドヒマラヤで産出された水晶を主に取り扱っています。
水晶が産出されるヒマーチャルプラデーシュ州は、数千メートル級の山々が連なる雄大な自然に包まれた地域であり、
山々の麓にある村では、今なお自然と共に生きる人々の姿があります。
ヒマラヤに生きる人々にとって、ヒマラヤは『神々の住まう地』であり、
様々な村で神々の伝説が残っていたり、
各土地に、土地の守り神であるナーガ(蛇の神様)やデーヴィ(女神)などを祀るテンプルがあります。
標高が高く、町から離れた場所では、今なお電気や水道の通っていない村もあり、文明社会から見ると村の生活は決して豊かではありませんが、実際に様々な村を訪れ、村に住む人々と交流をすると、優しさや慈愛溢れる方が多いことに驚かされます。
皆、心が豊かなのです。
水晶の採掘は、様々な村で標高2000〜5000mにある鉱山にて行われています。
雪が積もらない、わずかな時期にしか採掘が行われない為、産出量はとても少ないです。
様々な内容物を含んでいたり、まるで氷のように透明であったり、地中の圧力により不思議な形に成長したものや、鉱物の付着により色付いたものであったりと、、、個性が非常に豊かで、とても美しい石が多く産出されます。
ヒマラヤ水晶の大きな魅力の1つは、機械やダイナマイトを使わず、村の人々によって手作業で採掘されていることです。
鉱山までの道のりも険しく、採掘は命懸けの大変な作業です。
その為、私たちは石を大切に扱わないといけないと、心から思っています。
ヒマラヤという神聖な大地の中で数千〜数万年という時間を生きてきた水晶は、
偉大な自然のパワーや、深い叡智、神秘性を秘めた、尊い結晶だと、私たちは感じています。
Phantom in quartz
Rutile in Quartz
Cathedral quartz cluster
ヒマラヤ水晶の産地について
Parvati Valley
パールヴァティ渓谷産
シヴァ神の妻である慈愛に満ちた女神パールヴァティの伝説が残るパールヴァティ渓谷で採掘された水晶です。
マニカラン、グラハン、ジャナラなどの村で水晶は採掘されており、
鉄分の付着によりピンクや黄色に色付いた水晶、
透明度が高い水晶、
ライトスモーキーがかった水晶、
緑色や白色のファントムが内包された水晶、
ブラックトルマリンが内包された水晶など、
個性豊かで美しい水晶が産出されます。
Palgi
パルギ産
パールバティー渓谷の南に位置するガルサ渓谷にパルギ村があります。
透明度の高いクリアなものや、薄緑色のクローライト(緑泥石)やルチル(金紅石)を伴ったもの、雲母やその他の鉱物が付着したもの、それにより水晶が侵食され不透明になったもの、レーザー水晶のような細長いものなど、様々な水晶が産出されています。
Brihaspati
ブリハスパティ鉱山産
パールヴァティ渓谷の最奥にあるパールヴァティ山とガルサ渓谷の間に位置する所に、このブリハスパティ鉱山はあります。
サンスクリッド語で木星を意味するこの鉱山では、
透明度が非常に高く、
緑色のファントムが内包された水晶、
ルチルが内包された水晶など、
とても美しい水晶が産出されます。
2022年夏の買い付けの際に初めて出会った新しい産地です。
濃いゴールド色のルチルが産出する希少な鉱山の1つです。
Urus
ウルス鉱山産
ブリハスパティ鉱山のすぐ側にある、このウルス鉱山では、主に酸化鉄によりピンクに色づいた水晶が産出されます。
アイリス(天然のクラック)を内包している水晶も多く、非常に高品質で美しい水晶が産出されます。
Manihar
マニハール産
北インドのヒマーチャル・プラデーシュ州、クル地方にあるパールヴァティー渓谷の南に位置したところにあるガルサ渓谷の最奥にマニハール村があります。
そのマニハール村の山の標高約5000mの地点から、近年になって産出され始めた水晶です。
金紅石(ルチル)や緑泥石(クローライト)を伴った水晶も産出され、まるで地球をそのまま閉じ込めたような、生命の輝きを感じるクリスタルが多く産出されます。
ヒマラヤの水がそのまま水晶になったかのような極上の透明度も特徴です。